A FIVE

前のページに戻る

(株)御影バイオエナジー

北海道 畜産物

地域と共に生きる、 十勝の新・循環型農業。

メタンガスを発生させる4基の発酵槽は、それぞれ内径26メートル。成牛2800頭分のバイオマスを処理できる。

メタンガスを発生させる4基の発酵槽は、それぞれ内径26メートル。成牛2800頭分のバイオマスを処理できる。

事業内容

清水町の畜産農家等の家畜排せつ物を原料とし発電・売電を行い、併せて発電工程で生成される液肥の販売を行うことで、従来付加価値を生んでいなかった家畜排せつ物の有効活用を図り、畜産農家の所得向上を目指す事業

解説図

(株)御影バイオエナジー

(株)御影バイオエナジー

〒089-0241 北海道上川郡清水町熊牛116

TEL:0156-69-2266(ノベルズデーリィーファーム)

http://nobels.co.jp/business/kouchiku/powerplant/(ノベルズグループ)

「耕畜連携」で 持続可能な農業を実践。

デントコーンを主体とする独自開発飼料、そして広々とした牛舎でのびのびと牛を肥育。

デントコーンを主体とする独自開発飼料、そして広々とした牛舎でのびのびと牛を肥育。

(株)御影バイオエナジーは、肉牛・酪農・食品事業を手がけるノベルズグループの出資により2015年に設立。(株)ノベルズデーリィファームの牧場からうまれるバイオマスの有効活用を目的として、2017年春に北海道十勝地方の清水町御影地区でバイオガスプラントの運営を開始した。
この事業は、ノベルズグループが実践する「地域共生」の一環として大切な役割を担っている。循環型農業として近隣畑作農家との「耕蓄連携」を行う上で起点となる存在だ。
循環型農業の仕組みとは、酪農牧場で発生する牛の排泄物をバイオガス発電に利用し、副産物である有機肥料を近隣畑作農家へ供給。近隣畑作農家は有機肥料を使って飼料を栽培。その飼料をノベルズグループが購入し畜産に利用するというもの。次々にメリットをつなぎ、良好な関係性を構築しているのだ。

独自の農業経済モデルを確立。地域共生をカタチに。

畑作農家との連携によって、持続可能な農業の新しいあり方を追求している。

畑作農家との連携によって、持続可能な農業の新しいあり方を追求している。

現在、ノベルズデーリィファームで飼育されている乳牛は約2300頭。黒毛和種の受精卵を移植する「借り腹出産」によって、高度な技術で牛乳と和牛の子牛生産を両立させ、高い収益力を実現している。その酪農事業により発生する、一日に約200トンもの排泄物を毎日バイオガスのプラントに搬入し、約40日かけて発酵処理。生成されたメタンガスからは発電出力750kwh、一般家庭約1000世帯分の電力が安定的に生み出され、売電やプラント運営に供給している。
発酵の副産物である消化液は、肥料として畑作農家に提供。さらに畑作農家には、牛の餌になるデントコーンを委託栽培してもらうことで、協力関係を築いている。ちなみに、この消化液肥は土への浸透の早さから扱いやすく、固形の堆肥と比べて熟成するための手間や時間がかからず、臭気が大幅に抑えられる。
ノベルズグループは帯広畜産大学との産学連携をはじめ、最近注目を集めている自社ブランドの「十勝ハーブ牛」をふるさと納税の返礼品として提供するなど、自治体との協力、養牛に携わる畜産農家や近隣農家との連携など、多岐にわたる取り組みを実践。今後も地域共生の農業を追求する。

代表取締役 延與 雄一郎

(株)御影バイオエナジー代表取締役 延與 雄一郎

米国ネブラスカ州の肉牛牧場で1年間の研修を経験。1997年から生家の(株)延與牧場に勤務し、2006年(株)ノベルズを創業。グループで肉牛や生乳の生産牧場を経営するほか、交雑種雌牛の自社ブランド「十勝ハーブ牛」の食品事業を展開する。

2017年10月 現在