A FIVE

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(株)ひこま豚

北海道 畜産物

品質と信頼を直接提供。北海道育ちのひこま豚。

臭みがなく、甘い脂身とやわらかい肉質はひこま豚ならではの魅力。

臭みがなく、甘い脂身とやわらかい肉質はひこま豚ならではの魅力。

サマリー

養豚事業者が販売会社を設立、独自ブランドによる飲食店の出店、直売所・通販での直接販売、外食事業者等への卸売を通じて更なる販路拡大を目指す事業

 

解説図

(株)ひこま豚

(株)ひこま豚

ひこま豚ファーマーズマーケット
〒049-2142 北海道茅部郡森町赤井川139
TEL:01374-7-1456 HP:http://www.hikomabuta.com/

ひこま豚 札幌店
〒004-0813 北海道札幌市清田区美しが丘3条1-7-12
TEL:011-802-5141

丁寧に肉質を高める安全・安心のSPF豚。

きれいな空気や水に恵まれた雄大な自然も味の要素の一つ。

きれいな空気や水に恵まれた雄大な自然も味の要素の一つ。

 

㈱ひこま豚は、親会社の㈲道南アグロで飼育されたSPF(特定の病原菌を保有しない)豚を販売するため2011年に設立。自社生産豚を「ひこま豚」と名付けて、さらなる事業拡大を目指し、直接販売への取り組みを開始した。

安全性の高いSPF豚だが、現在全国で約8%の養豚業者でしか取り扱いがされていない。その希少性に加え、「ひこま豚」はこだわりの飼育方法と環境も強みである。最近の豚の成長スピードは早く、品種によっては約140日で出荷が可能だという。回転率が高くエサ代の節約にもなる一方、味が薄く脂身の甘さも弱い。そこで同社は、約180日間という比較的長い飼育日数にこだわり、風味が高くきめの細かい豚肉に仕上げている。さらに、駒ケ岳の麓から流れる、ミネラル分が豊富で一年中水温の低い地下水を利用していることも、高い肉質を実現する重要な要素であるという。

自慢の味を直営店舗で販売。親豚を活かした商品展開も。

肩ロースは精肉の人気商品の一つ。赤身に脂身が網の目状に入り込み、濃厚でコクのある味わいが楽しめる。

肩ロースは精肉の人気商品の一つ。赤身に脂身が網の目状に入り込み、濃厚でコクのある味わいが楽しめる。

 ひこま豚の直接販売は、現在函館と札幌の直営店舗で実現している。精肉店と飲食店を兼ねた業態は主に地元客から人気を集め、連日行列ができるほどだ。メンチカツ等、手の込んだ惣菜商品も好評で、3ヶ月ごとに変わる季節メニューの開発にも力を入れている。また、脂が乗りきった親豚を活かした商品も考案。ちょうど良い歯ごたえと旨味はベーコンやサラミ等の加工品にぴったりで、「アグロ豚」というブランド名で展開中だ。直接販売にこだわるひこま豚とはあえて対照的に、百貨店やスーパーの一般流通に乗せ、贈答用等の需要を狙っているという。

 また、同社は道内でも早い時期に「HACCP」を導入している。これは原料調達から出荷までの各工程で異物混入等を予測し、監視・記録し続ける管理方法。生産者として常に安全・安心を追求することで、取引先との信頼関係強化に努めているのだ。

 昨今、生産性を求め、海外とのハイブリッド種の飼育を選択する養豚業者が多いという。その一方で、日浅氏は生産規模よりも味や品質にこだわり続けたいと語る。良質な豚を育て上げることに真摯に向き合う日浅氏の姿勢が、日本の養豚業界の明るい未来を後押ししていくだろう。

代表取締役 日浅 順一

(株)ひこま豚代表取締役 日浅 順一

道内の外食企業で取締役営業部長を務めた後、2011年に㈲道南アグロへ入社。2013年に㈱ひこま豚を設立し、SPF豚の通信販売や飲食・精肉販売直営店を展開し、販売チャネルの多様化に取り組んでいる。

2016年9月 現在

※2016年11月支援終了